6月13日でふと思い出すことがある。
 高校2年生の時、回転翼(つまりヘリコプター)実習というのがあり、松本空港まで行ったのだ。塩崎駅から広丘駅まで中央線各駅停車の旅である。時間は忘れたが、起床前の早朝(当時全寮制だったので)、同級生といそいそ出掛けるのである。ただ、全寮制なので、外に出られるのは嬉しいことであった。

 午前中は座学があり、午後一のフライトは私で、午後は同級生となった。
 ほどなくヘリに搭乗、離陸かな、と思ったら、何か警告ランプが消えないとのことで、一旦降りることに。考えてみれば今日は13日の金曜日だった(汗)。
 しばらく試運転したのち呼ばれて搭乗し、離陸。故障は大丈夫かいな、と思いつつも、北アルプスの景色を今でも忘れない。

 実習ということなので、一通りヘリの動きを上空で学ぶ。上昇、旋回、降下などなど。最後に「オートローテーション」という項目があり、「次、オートローテーションです」とマイクに告げると、「了解!」と操縦士が答え、

         「ひっ・・・・!」

 機体は急降下、そう、フリーホール状態となった。
 ご存知の方もいるかと思うが、ヘリは発動機(つまりエンジンだな)が故障しても、回転翼(つまりヘリのプロペラだな)の回転惰性だけで不時着できるようになっている。なので、上空ではいわゆる「クラッチ」を切った状態にして、回転翼の惰性だけで降下したわけだ。しかし、この速度でホントに不時着できるんかいな。

 帰りは広丘駅前の本屋さんで、週刊ビック(という名前だったよね・汗)を購入。エリア88が大詰めの段階で、この号では被弾したF-14が帰投、着陸したものの爆発炎上、ミッキーが死んでしまうという回でした。ただ、全寮制の学校で校則厳しく、休日以外に私用品を購入してはいけないので、隠し持って帰るのは大変でしたが。。。

 そうか、あれからもう25年も経つんですね。

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